【事例でわかる】サブスクリプションモデルの成功

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サブスクリプションと一言で言っても、本当に成功するのか、実際の売上向上モデル等の事例はまだまだ世の中には情報開示されていない部分が多いですね。そこで今回はサブスクリプションモデルにおける成功事例をご紹介させていただきます。この記事では、ビジネスモデルの転換を図り、売上拡大を果たした事例をご紹介します。実際、ビジネスモデルの転換にはさまざまなリスクや課題が出てきますが、それらを見事全てクリアして、成功した事例になりますので、ぜひご一読ください。

サブスクリプションモデルの浸透

世界で急速に広がっているサブスクリプションモデルですが、日本国内ではどのくらい広がっているのでしょうか。2018年の矢野経済研究所が調べたデータによると、5627億円となっています。さらに矢野経済研究所は、大手企業が算出、需要の開拓に成功している点や、他にも自社製品やサービスをサブスクリプションモデルへと展開する企業の追随する動きもみられることから、5年後の2023年には1.5倍となる8600億円になると予測しています。(参照:矢野経済研究所調べ)

さらにこれまで、サブスクプションモデルへと転換を図ったことで成功している業界が音楽配信業界です。これは世界の音楽配信市場規模とそのダウンロード制と定額制のそれぞれの契約数及び予測のグラフとなっています。ここから見てわかるように2015年まではダウンロードでの売上が定額制のモデルを大きく上回っていました。しかし、2016年になるとその売上は逆転しています。つまり、サブスクリプションモデルが従来の売り切り型モデルよりも市場規模が増大したということです。

さて、ではその他の業界等ではどうでしょうか。次の章では実際の導入事例、成功事例をご紹介していきます。

サブスクモデルの導入事例

サブスクリプションモデルでも物販とコンテンツではまた少し違います。ここではもともと単発物販のメーカーや紙媒体の単発物販を行うメディアの事例をご紹介いたします。ビジネスモデルの転換にあたって様々な課題をどう乗り越えてきたのか少しでも参考にしていただけると幸いです。

1つ目の事例:株式会社サウンドファン(メーカー)スピーカー販売

「ミライスピーカー」のサービスページはこちら

株式会社サウンドファンでは「音で世界の人を幸せにする」を企業理念として、”安心、安全、快適な”音にかかわる事業で、世の人々に役立つためのサービスを展開しています。

サウンドファンでは、元々製品である「ミライスピーカー」の販売を法人向けにサービスを展開していました。そしてより多くのご家庭で、気軽にミライスピーカーを利用していただきたいという思いから、利用したいときに利用でき、使った分だけ料金を払う、レンタルでの定額課金サービスを検討し始めました。それが単発の売り切り型のモデルからtoC向けに定額のレンタルサービスへと転換を検討するようになったきっかけです。

toC向けにレンタルへの転換を図るため、よりリアルタイムでの顧客管理や在庫管理等が必要になり、決済手段も従来の銀行振り込みからユーザービリティの高い決済手段を取り入れる必要がありました。元々は顧客管理や在庫管理等のオペレーションはほぼ手動であり、法人から個人へとターゲットが切り替わったことで、オペレーションの増大が予想されていました。しかし、決済までの流れをWeb上で完結させ、決済から顧客登録、さらには同時に在庫管理も可能にしたことで、それらのオペレーションコストを削減、サービス本格稼働の目途が立ちました。売上もどんどん拡大しています。

▶事例詳細はこちらからご覧いただけます。

2つ目の事例:株式会社KADOKAWA(メディア)週刊アスキーの定期購読

週刊アスキーのサービスページはこちら

株式会社KADOKAWAでは、「アスキー」ブランドの雑誌を紙媒体にて提供して続けてきました。サービス提供を続ける中で、2016年6月からブランドとユーザが直接繋がって楽しんでいただける「ASCII倶楽部」というサービスを新たにスタートし、「週刊アスキー」をバックナンバー含めお手頃価格で楽しめる他にも、編集者の生の声を365日お届けするここでしか読めない記事やメルマガ、オリジナル動画が満載のサービスを提供を検討し始めていました。

紙媒体での配信からデジタルコンテンツでの配信、定額のサブスクリプションモデルへの転換のために、ユーザーデータベースの構築、サブスクリプションモデルに対応する決済システム、毎月発生するコンテンツの配信料を手間なく回収する仕組を構築する必要がありました。しかし、決済から顧客管理、サービス提供までの流れをビジネスモデルにあったシステムを取り入れ、今では、それらの課題を解決しサブスクリプションモデルの確立に成功しています。

▶事例詳細はこちらからご覧いただけます。

 

サブスクモデルは成功する?

さて、いかがでしたでしょうか。サブスクリプションモデル化を行うためには、ユーザーの獲得から契約成立、さらには請求や顧客管理、カスタマーサクセスといったプロセスまでの一気通貫で考える必要があります。そして必ずそのそれぞれのプロセスにあったシステムを取り入れる必要があります。それらのどれが欠けてでもサブスクリプションモデルは失敗します。

どんなビジネスモデルも失敗はつきものです。収益が安定し、右肩上がりに成長していくそんなおいしいビジネスモデルは世の中にはありません。サブスクモデルは成功するとは限りませんが、サービスにあった柔軟なシステムを取り入れ、戦略やリスクを排除すれば成功が見えてくるはずです!

監修
【監修】藤田 豪人 株式会社ROBOT PAYMENT 執行役員

2019年当社に入社、執行役員に就任。
当社に入社以前は株式会社カオナビにてコーポレート本部長、複数の情報IT企業にてCMOなどを歴任。
現在は、当社のフィナンシャルクラウド事業及びマーケティング全般を統括。