従来からクレジットカード決済をはじめとしたキャッシュレス決済が主流だったECサイトやネット通販以外に、近年ではカタログ通販やテレビショッピングなどの電話ベースの通販事業者にも、クレジットカード決済へ対応する動きが生まれてきています。

そこで、この記事では、電話通販におけるクレジットカードにニーズが高まる背景や、電話通販時のクレジットカード決済の流れ、電話でのクレジットカード決済を導入するメリットを紹介します。

電話でのクレジットカード決済にニーズが高まる背景

EC・通販業界では、クレジットカード決済をはじめとしたキャッシュレス決済が主流になりました。一方で、ITリテラシーの乏しいシニア層を中心に、インターネット上での決済手続きや、オンラインでのカード情報の入力などが得意ではないお客様も少なくありません。

総務省の令和6年版の情報通信白書によると、2023年のインターネット利用率は、13歳～69歳までのすべての年齢層で90.0%を超えるのに対し、70～79歳の年齢層では67.0%、80歳以上の年齢層では36.4%にとどまります。[注1]

高齢者のインターネット利用率は年々向上しているものの、まだまだインターネットでの決済が不得意なお客様が多いのが現状です。インターネットでの決済と違い、電話決済は携帯電話や固定電話があれば簡単に決済可能なため、シニア層を中心に大きくニーズが高まっています。
[注1] 総務省：令和6年版 情報通信白書

電話通販時のクレジットカード決済の流れ

電話通販時のクレジットカード決済の流れは次の通りです。

1.お客様がFAXや電話で加盟店にカード情報（クレジットカード番号、有効期限）を伝える
2.加盟店が決済システムにログインし、お客様から預かったカード情報で決済処理を行う
3.カード情報がクレジットカード会社に送信され、決済処理が完了する

お客様から預かったカード情報は、平成30年6月施行の「改正割賦販売法」に基づき、加盟店側の端末やサーバーで保持せずに管理します。そのため、お客様のカード情報が漏洩するリスクがなく、安全な決済が実現します。

また、加盟店側としても、電話でのクレジットカード決済は専用の決済システムを導入するだけで簡単に利用が可能です。加盟店側の事務処理の負担が少ないため、テレビ通販やカタログ通販などの通販事業者を中心に広く利用されています。

【おすすめ】カード情報の非保持化に対応！
電話通販向けクレジットカード決済（タブレットレンタル）

電話でのクレジットカード決済を導入する2つのメリット

他の決済方法と比べて、電話でのクレジットカード決済にはどのようなメリットがあるのでしょうか。電話でのクレジットカード決済の導入メリットを2つ紹介します。

1. ECサイトやホームページがなくても導入可能

インターネットでの決済と違い、電話でのクレジットカード決済はECサイトやホームページがなくても導入可能です。そのため、インターネットでの集客がメインではない、カタログ通販やテレビショッピングにも適した決済方法です。

また、電話でのクレジットカード決済なら、ECサイトを作成する手間やコストを省くことができるため、スモールスタートで通販事業を始められます。開業資金を節約し、早期に通販事業をスタートしたい方におすすめできる決済方法です。

2. 年齢やインターネット回線の有無に関わらず誰でも利用できる

電話でのクレジットカード決済なら、インターネット回線のない方や、シニア層などインターネットが苦手な方でも利用できます。そのため、シニア層をターゲットとするシニアマーケティング事業者を中心に、電話でのクレジットカード決済が普及しつつあります。

また、すでにECサイトやホームページを作成している場合でも、電話でのクレジットカード決済の選択肢を提供することで、オンライン決済が苦手な顧客層を新たに取り込むことが可能です。

クレジットカード決済は「サブスクペイ」にお任せ！