クレジットカード決済のタイミングはいつ?締め日や支払日との違いについて整理しよう

クレジットカード決済

昨今はキャッシュレス決済の登場で多様な決済方法がありますが、依然としてクレジットカード決済の利用率は高く、根強いニーズがあります。そのため、クレジットカード決済を導入することで、ユーザーの利便性を高めて売上アップが期待できます。
しかし、クレジットカード決済の肝心の入金日はいつなのでしょうか。入金日は企業のキャッシュフローにも大きな影響を与えるため、しっかり把握しておく必要があります。

そこで、この記事ではクレジットカードの決済はいつされるのか分かりやすく解説します。混同しやすい関連する日にちの定義も整理してまとめましたので、ぜひ最後までご一読ください。

クレジットカードの決済はいつされるか

混乱しやすいクレジットカードの決済日について整理していきましょう。ここでは、決済日・締め日・確定日・支払日について、それぞれ解説します。

決済日・締め日・確定日・支払日について

クレジットカード決済でユーザーが支払いを完了すると、実際にお金が引き落とされるまでは時間がかかります。その理由としては、決済日と支払日が異なるためです。クレジット決済に関する日にちを順番に整理すると以下のようになります。

まず、決済日とはユーザーが店舗やECサイトなどでクレジットカードを使った日を指し、お金が実際に銀行口座から引き落とされる日とは異なります。
続いて、締め日とはクレジットカードの1ヶ月分の利用額が締め切られて集計される日です。決済ごとにお金が精算されるのではなく、金額は1ヶ月ごとにまとめられます。
次に確定日とは、クレジットカード会社への加盟店からの請求額が確定した日を指します。締め日までに利用した請求処理が確定日までに完了しない場合、一部の支払いが翌月以降になるケースもあります。
最後に支払日は、ユーザーが確定日に算出された金額を実際に支払いする日です。この日に銀行口座からお金が引き落とされます。

決済処理のタイミング

・店頭やECサイトの場合
店頭やECサイトでユーザーが製品をカード決済で購入した時点では「仮売上処理」が行われ、商品を出荷した時に「実売上処理」が行われます。この場合における決済日は商品を実際に出荷して実売上処理を行ったタイミングです。

・デジタルコンテンツの場合
音楽や電子書籍といったデジタルコンテンツを提供しているケースは、購入完了と同時にサービスを提供するため、仮売上と実売上を同時に処理することとなります。つまりサービスの購入完了した日が決済日になるということです。

・後払いの場合
後払いの場合は、製品が注文された時に仮売上処理が行われ、製品が出荷されユーザーが確認を行った後に支払いをすると実売上処理が行われて決済日が確定します。ユーザーは製品が届いた時点で決済処理となるため気軽に商品を購入できますが、事業者側には売上の計上が遅れるというデメリットがあるため導入には注意が必要です。

・予約販売の場合
予約販売の製品をカード決済した場合は、予約手続き時に仮売上処理を行い、製品を出荷したタイミングで実売上処理を行い決済日とするのが一般的です。ただし、予約時と出荷時で実売上処理をしてしまうと、代金を二重請求してしまうトラブルに繋がってしまうため、予約販売を行う場合はカード決済の運用に注意しましょう。

売上が入金されるタイミング

製品やサービスの売上代金が実際に入金される日のことを入金日、または売上日と言います。混同されることもありますが、カード決済日と売上日は異なります。また、ユーザーの支払日と入金日・売上日のタイミングが異なる点にも注意しましょう。

入金日はクレジットカード会社によって設定されている日にちが違いますが、毎月10日や20日前後の場合が多いです。そのため、クレジットカード決済の導入を検討される際には、毎月の入金日の日にちを事前によく確かめて、売上が立つタイミングを認識しておきましょう。

クレジットカード決済の仕組みとタイミング

クレジットカード決済において、決済日や支払日、入金日などのタイミングが異なるのは、決済の仕組みによるものです。

クレジットカード決済を行った場合は、事業者とユーザーで商品などのやりとりが直接行われますが、お金の流れは異なります。料金の支払いに関してはすべてクレジットカード会社経由となり、事業者とユーザーでの直接的な料金のやりとりはありません。

まず、クレジットカード決済がされると、ユーザーが利用した金額などの利用状況がクレジットカード会社へと送られます。そして、その情報から利用代金が明記された請求明細書を発行され、ユーザーの銀行口座から引き落とし処理を行います。最後にクレジットカード会社から事業者に入金され、取引が完了します。

ユーザーのクレジットカードの利用シーン


ここでは、ユーザーの視点から代表的なクレジットカードを利用する場面をいくつか紹介します。

コンビニなど小売店での支払い

一番身近な場面として、コンビニなど小売店での支払いが挙げられます。少額の支払いだとしても、クレジットカードなら小銭を取り出す手間が省けるので支払いも楽でしょう。実際に、クレジットカードによっては利用金額ごとにポイントを貯められることから、少額の買い物にもクレジットカードを積極的に利用するユーザーは多くいます。

また、よほど大きな金額でない限りは、会計時にサインの記入や暗証番号の入力が必要ないというメリットもあります。これはお店側の利点でもあり、支払い処理の作業効率が上がるので現金よりもクレジットカードの方がスピーディに対応できます。

ネットショップでの支払い

オンラインショッピングの支払い手段としてもクレジットカード決済は人気です。クレジットカードを利用するECサイトに一度登録しておけば、パソコンやスマートフォンから気になる商品を注文して、その場で支払いも完了できます。コンビニまで行って支払うといった手間も必要なく、振込の際に気がかりな手数料もクレジットカードなら発生しません。

特に、ネットショップの支払いであれば、クレジットカード決済が用意されていることはほぼ当たり前と言える程の普及率です。そのため、ネットショップを運営する事業者は、クレジットカード決済の導入は必須のものとして考えることをおすすめします。

税金や光熱費など定期的な支払い

クレジットカードは、税金・電気代・ガス代・水道代・電話代・インターネット代など、月々の定期的な料金の支払いにも活用できます。利用しているサービスの代金をクレジットカードで支払うように設定しておけば、後は自動的に指定の口座から料金が引き落とされます。コンビニなどで毎月わざわざ支払うよりも手間がかからないので簡単です。

また、毎月の支出も一元的にチェックできるため、出費管理も確実に行えるというメリットもあります。

電子マネーとの連携

クレジットカードがあれば、電子マネーと連携しての利用も可能です。電子マネーであればスマートフォンを専用端末のリーダーにタッチするだけで支払いが完了します。ショッピングや交通機関の利用などさまざまな場面で支払いができるうえに、国が電子マネーの活用を推進したこともあり、活用するユーザーは増加傾向です。

電子マネーには、スマートフォンやカードにチャージしたお金を使用するプリペイド型、使用した金額を後払いするポストペイ型など、さまざまなタイプがあります。ユーザーの好みの支払い方法に応じてタイプを選べるので、使い過ぎが心配だという方でも安心して利用できます。

クレジットカード決済のみならず、電子マネーも決済方法として用意すれば、幅広いユーザーに利用してもらうことができるでしょう。

クレジットカードの日にちやタイミングに関する注意点

クレジットカード決済を導入する際には、日数やタイミングに関する注意点をしっかり理解する必要があります。適切な対策を講じることで、スムーズな運用とトラブルの回避を実現しましょう。

売上はすぐに現金化できない

多くの人が勘違いしやすいのが、クレジットカード決済で商品やサービスを購入した売上がすぐに事業者の口座に振り込まれるという点です。実際には、カード会社からの入金は、決済代行会社による入金サイクルによって大きく左右されます。

一般的な入金サイクルは翌月10日~25日頃ですが、土日祝日を含む場合はさらに遅くなる可能性があります。つまり、12月25日にクリスマスセールで売り上げを大きく伸ばしても、実際に現金として手元に入るのが翌年1月中旬になってしまうというケースも起こり得るのです。

支払日と売上計上のタイミングに注意

支払日はカード会社から店舗への入金日、売上計上は商品・サービスの提供日とそれぞれ異なるタイミングで発生します。この違いを理解していないと、会計処理が混乱してしまう可能性があります。

例えば、12月31日に商品を販売し、翌年1月10日にカード会社から入金があった場合、売上計上は12月31日、支払日は1月10日となります。この点を踏まえて、会計ソフトの設定や帳簿処理を行う必要があります。

入金サイクルを理解した資金管理を

入金サイクルや引き落とし日を理解していないと、資金繰りが滞る可能性があります。特に、売上が大きく変動する業種の場合、入金タイミングを予測して、十分な運転資金を確保しておくことが重要です。

例えば、月々の売上高が100万円で、入金サイクルが翌月15日だとすると、常に最低でも150万円の運転資金が必要となります。資金繰りが悪化すると、仕入代金の支払いなど事業運営に支障をきたす恐れもあります。

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これまで株式会社ROBOT PAYMENTは、決済代行業として20年以上にわたり、決済代行事業を行ってまいりました。サブスクペイは大手から中小、個人事業主まで累計14,000社以上の導入実績があり、年間500億円以上の取引に活用いただいております。決済導入フローについても、審査提出から最短5営業日で稼働が可能です。

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監修
【監修】藤田 豪人 株式会社ROBOT PAYMENT 執行役員

2019年当社に入社、執行役員に就任。
当社に入社以前は株式会社カオナビにてコーポレート本部長、複数の情報IT企業にてCMOなどを歴任。
現在は、当社のフィナンシャルクラウド事業及びマーケティング全般を統括。