請求書払いとは?メリット・流れや「請求書後払いサービス」について解説【2025年版】
請求書払いとは、商品やサービスの提供後に請求書を発行し、指定期日までに代金を支払ってもらう後払い決済方法です。日本の企業間取引(BtoB)では最も一般的な決済方法で、月末締め・翌月末払いなどの形で広く利用されています。
本記事では、請求書払いについて支払う側からの視点で解説します。あわせて、近年話題の「請求書後払いサービス」についてもご紹介します。
請求書払いとは
請求書払いには、以下の3つの特徴があります。
・後払い方式:商品やサービスの提供後に代金を請求
・まとめて請求:一定期間の取引をまとめて月次請求
・信用取引:企業間の信頼関係に基づく取引
身近な例では、コンビニ決済も請求書払いの一種です。
企業間取引では「掛売り」「信用取引」「与信取引」とも呼ばれ、日本のBtoB取引の約8割で利用されています。

請求書払いと銀行振込の違い
多くの方が混同しがちですが、請求書払いと銀行振込は全く異なる概念です。
項目 | 請求書払い | 銀行振込 |
---|---|---|
概念 | 取引のルール・方式 | 支払い手段の一つ |
目的 | 後払いで取引を効率化 | 指定口座への送金 |
タイミング | 月次でまとめて請求 | 都度または定期的 |
関係性 | 請求書払いの支払い手段として銀行振込を利用 | — |
つまり、「請求書払い」は後払いという取引のルール・方式であり、その支払いのための具体的な手段として「銀行振込」が使われる、という関係にあります。
請求書払い(支払う側)のメリット
メリット | 詳細 |
---|---|
資金繰り改善 | 支払いを1〜2カ月延期でき、キャッシュフローに余裕 |
事務効率化 | 月単位でまとめて処理、振込回数の削減 |
予算管理しやすい | 月次で支出が確定するため予算コントロールが容易 |
振込手数料節約 | まとめて支払うことで手数料回数を削減 |
請求書払い(支払う側)のデメリット
デメリット | 詳細 |
---|---|
支払い忘れリスク | 期日管理を怠ると企業信用に大きな影響 |
現金管理の複雑化 | 未払金の把握と資金確保の計画が必要 |
振込業務の負担 | 営業時間内での振込手続きが必要 |
期日に縛られる | 資金繰りが厳しくても期日延長は困難 |
請求書払いの流れ(受領から支払い完了まで)
支払い担当者が行う実際の業務フローをご紹介します。
STEP1:請求書の受領
取引先から請求書を受け取ります。
受領方法
・郵送:紙の請求書が会社に届く
・メール:PDFファイルでメール受信
・請求管理システム:専用サイトからダウンロード
STEP2:内容確認・検収
受け取った請求書の内容を確認します。
確認すべき項目
・請求金額が注文内容と一致しているか
・商品・サービスが実際に受領済みか
・支払期日の確認
・振込先口座情報
・消費税の計算が正しいか
STEP3:社内承認
会社の承認ルールに従って決裁を取ります。
一般的な承認フロー
・部署責任者への確認
・予算との照合
・会計システムへの仮計上
・最終承認者の決裁
STEP4:支払い実行
承認後、期日までに支払いを行います。
支払い方法
・銀行窓口での振込
・ATMでの振込
・インターネットバンキング
・総合振込(複数件まとめて処理)
STEP5:支払い完了の記録
支払い後の事務処理を行います。
必要な作業
・振込受付書の保管
・会計システムへの計上
・支払済み管理簿への記録
・請求書の整理・保管
請求書払いで支払う際の注意点
1. 支払期日の厳守
最重要ポイントです。期日遅れは企業信用に直結します。
支払期日の管理方法
・支払予定表の作成(Excel等)
・カレンダーアプリでのリマインダー設定
・会計システムの期日アラート機能活用
・余裕を持った資金確保
2. 振込手数料の負担確認
請求書に手数料負担の記載があるか必ず確認しましょう。
パターン別対応
・「振込手数料は貴社にてご負担いただくようお願い申し上げます」:手数料込みで振込
・「振込手数料は弊社にて負担いたします」:請求金額そのまま振込
・記載なし:取引先に事前確認
3. 振込名義の統一
入金確認をスムーズにするため、名義を統一します。
推奨する名義
・会社の正式名称
・部署名(経理部など)
・略称は避ける
・個人名での振込は厳禁
4. 請求書の適切な保管
保存義務があるため、確実に管理しましょう。
保存のポイント
・請求書の保存期間は、個人事業主が5年間、法人の場合7年間
・電子データの請求書は、電子データのまま保存
・検索しやすい方法で整理
請求書払いのデメリットを解消するなら請求書後払いサービスを検討しよう
企業間取引の場合、日本では請求書払いが一般的です。しかし、どうしても資金繰りが苦しい場合もあるでしょう。また、月末などまとめて請求書を処理する際に振込が漏れてしまう可能性もゼロではありません。
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2019年当社に入社、執行役員に就任。
当社に入社以前は株式会社カオナビにてコーポレート本部長、複数の情報IT企業にてCMOなどを歴任。
現在は、当社のフィナンシャルクラウド事業及びマーケティング全般を統括。
