請求書に記載する名目(品目)とは?名目の書き方や名目一覧を紹介!
請求書に記載すべきことの中でも、名目(品目)の書き方が分からずに困った経験がある方も多いのではないでしょうか。
そこで、この記事では請求書の名目の必要性などを説明し、書き方や名目の一覧、留意すべきポイントについて解説していきます。
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請求書の名目(品目)とは?
請求書の名目とは、サービスや商品の名称のことで、品目ともいいます。請求内容が明確に分かるように、正確に記載することが大切です。
複数の取引を1つにまとめて請求する場合は、どの取引の請求か瞬時に判断できるように記入します。
請求書の名目(品目)の必要性
請求書の名目・品目を記載するときは、決まったルールは存在せず、受領者と請求者がお互いに理解できる表記方法であれば問題はありません。
しかし、請求書は取引に直接関わった営業や仕入れ担当者だけでなく、経理などの他部署も業務で使用する書類です。そのため、誰が見ても取引の内容が分かるように正確に記す必要があります。
請求書の名目の書き方・具体例
名目の記載には厳密なルールはありませんが、取引内容を明確に伝えるために、商品名やサービス名を請求側と受取側の双方が理解できるように記載することが重要です。
フォーマット上の制約で正式名称をすべて記載できない場合は、分かりやすく省略して記載するとよいでしょう。
特に、広告費、業務委託費、コンサルタント料などの場合は、具体的な取引内容を詳細に記述することが大事になります。
例えば、「○月分リスティング広告料」「Webコンテンツ作成業務委託費用」「サポートセンター業務見直しコンサルタント料」など、後から見ても取引内容が明確に分かる記載にすることで、相互の認識違いを防ぎ、税務処理の面でも適切な対応ができます。
このように具体的で明確な取引内容の記載が、後々のトラブル防止にもつながるでしょう。
なお、当社の「請求管理ロボ」では、CSVデータによる商品情報のインポートができます。
名目については、実際の請求書には「内容」欄に記載される形で反映されます。
▼請求管理ロボで発行された請求書の例
請求書の名目一覧
それでは、あくまで一例ですが、請求書の名目の一覧を以下の表でご紹介しましょう。名目に記載する内容にお困りの際は参考になさってください。
業界 | 名目一覧 |
---|---|
IT・システム開発 | システム開発費、プログラミング作業費、データベース構築費、システム保守料、ソフトウェアライセンス料、サーバーホスティング料、クラウドサービス利用料、セキュリティ対策費、ネットワーク構築費、テスト・検証費、UI/UXデザイン費、API連携開発費 |
デザイン・広告 | デザイン制作費、ロゴ制作費、ウェブサイト制作費、広告制作費、撮影費、イラスト制作費、印刷費、DTP作業費、動画編集費、メディア掲載料、コピーライティング料、ブランディングコンサルティング料 |
建設・不動産 | 設計料、施工管理費、基礎工事費、建築工事費、電気設備工事費、給排水設備工事費、内装工事費、外構工事費、測量費、検査・申請費、仲介手数料、管理費 |
コンサルティング | 経営コンサルティング料、人事コンサルティング料、マーケティングコンサルティング料、財務コンサルティング料、調査分析費、戦略立案費、改善提案費、実施支援費、研修・セミナー費、レポート作成費、プロジェクト管理費、フォローアップ費 |
飲食・イベント | ケータリング料、会場設営費、音響・照明費、料理提供費、飲料提供費、スタッフ人件費、機材レンタル費、送迎サービス費、企画運営費、装飾費、集客プロモーション費、アフターフォロー費 |
医療・健康 | 診察料、治療費、薬剤費、検査費、リハビリテーション費、医療機器使用料、カウンセリング料、往診料、入院費、医療事務手数料、健康指導料、予防接種費 |
物流・運輸 | 輸送料、保管料、梱包作業費、仕分け作業費、配送料、通関手数料、保険料、パレット使用料、フォークリフト使用料、車両レンタル料、トラッキングシステム利用料、緊急配送料 |
法律・法務 | 法律相談料、契約書作成料、訴訟代理費用、登記申請費用、公証費用、法的調査費、知的財産権申請費、交渉代理費、法的リスク分析費、弁護士費用、裁判所費用、法的文書翻訳料 |
会計・税務 | 税務申告書作成料、会計監査料、記帳代行料、財務諸表作成料、税務相談料、確定申告支援料、税務調査対応費、給与計算処理費経理代行料、資産評価費、節税対策コンサルティング料、国際税務対応費 |
教育・研修 | 授業料、講師謝礼、教材開発費、カリキュラム設計費、研修実施費、eラーニングシステム利用料、資格試験対策費、学習評価費、教室使用料、オンライン指導料、教育コンサルティング料、学習管理システム使用料 |
製造業 | 原材料費、製造工賃、品質検査費、設備使用料、金型製作費、試作品製作費、組立作業費、加工費、塗装費、梱包材料費、産業廃棄物処理費、技術指導料 |
人材・採用 | 人材紹介料、採用支援料、適性検査費、面接代行費、人材評価費、教育訓練費、キャリアコンサルティング料、派遣社員料金、人事制度設計料、給与制度設計料、労務相談料、採用広告掲載料 |
エンターテイメント・メディア | 制作費、出演料、著作権使用料、音楽制作費、撮影スタジオ使用料、編集作業費、配信プラットフォーム利用料、プロモーション費、特殊効果費、ロケーション使用料、衣装・メイク費、機材レンタル料 |
農業・食品 | 種苗費、肥料費、農薬費、農業機械使用料、収穫作業費、選別・梱包費、貯蔵・保管料、加工費、品質検査費、有機認証申請料、農産物輸送費、農業コンサルティング料 |
環境・エネルギー | 環境アセスメント費、省エネ診断料、環境コンサルティング料、廃棄物処理費、リサイクル処理費、排出権取引手数料、エネルギー監査料、再生可能エネルギー設備導入費、環境認証取得支援料、カーボンオフセット費、環境報告書作成料、エネルギーマネジメントシステム導入費 |
研究開発・技術 | 研究開発費、実験・検証費、特許出願費、技術評価費、分析・測定費、試作品製作費、技術資料作成費、理論検証費、研究設備使用料、技術移転料、知的財産管理料、共同研究費 |
観光・旅行 | 手配料、ガイド料、添乗員費、観光施設入場料、送迎サービス料、パッケージツアー企画費、旅行保険料、ビザ取得代行料、現地コーディネート費、団体割引交渉料、旅程管理費、海外緊急対応サービス料 |
金融・保険 | 融資手数料、保険料、投資顧問料、資産運用手数料、証券取引手数料、為替手数料、リスク管理コンサルティング料、金融商品仲介手数料、保険金請求代行手数料、年金コンサルティング料 |
流通・小売 | 仕入代金、販売手数料、在庫管理費、物流費、店舗運営費、販売促進費、顧客管理費、ポイント発行費、ECサイト運営費、商品開発費 |
不動産 | 不動産売買手数料、賃貸仲介手数料、不動産鑑定料、物件管理費、リフォーム費用、賃貸保証料、火災保険料、地震保険料、家賃収入、駐車場収入 |
サービス | 宿泊費、飲食費、娯楽費、美容サービス料、クリーニング代、修理代、レンタル料、チケット代、会員費、通信費 |
福祉・介護 | 介護報酬、訪問介護サービス料、通所介護サービス料、居宅介護支援サービス料、福祉用具購入費、住宅改修費、生活支援サービス料、相談支援サービス料、介護職員処遇改善加算、介護職員等特定処遇改善加算 |
公益・非営利団体 | 寄付金、会費、助成金、事業収入、ボランティア活動費、広報費、人件費、事務所経費、イベント開催費 |
なお、当社の「請求管理ロボ」では、システム上から商品名を60文字以内で入力することも可能です。
システムの請求書記載情報欄の商品名に記載された内容が、名目にあたる「内容」欄に記載される形で反映されます。
▼請求管理ロボの商品登録画面の例
名目の留意点は?
ここでは、請求書の名目で留意するべきポイントを2点ご紹介します。
「摘要」との差異
摘要とは、共有すべき重要事項を抜粋して書いたものです。請求書では名目・品目欄に具体的な請求内容が記載されるため、摘要欄を設定していないフォーマットもあります。
しかし、名目・品目欄だけでは値引きや相殺などのイレギュラー対応を分かりやすく表記できないケースもあるため、あらかじめ摘要欄を設定しておくとさまざまな処理に対応しやすくなります。
名目と軽減税率の関係
軽減税率制度の実施により、軽減税率の対象となる名目を扱う請求書の場合、以前とは異なる記載が必要となりました。
また、2023年9月30日までは「区分記載請求書等保存方式」という記載方法が採用されていましたが、2023年10月1日からは「インボイス制度(適格請求書等保存方式)」が採用されたため、課税事業者は対応が必要です。
軽減税率制度、区分記載請求書や適格請求書の書き方については、以下で詳しく解説しています。
請求書の名目に関する効率化は「請求管理ロボ」にお任せ!

請求書の名目を毎月その都度入力して発行するのも負担になる作業です。取引先が増えて請求書の数が膨大になると、人力で請求書を作成するのは難しくなります。そんな請求書の名目入力を効率化したいとお考えでしたら、ぜひ株式会社ROBOT PAYMENTが提供する「請求管理ロボ」の導入をご検討ください。
ご登録いただいた商品を、請求情報登録時にご選択いただくことで、商品に登録されている名目や金額等の情報が請求情報に反映されます。継続的に同じお取引先との仕事をされている際に便利です。
「請求管理ロボ」は、毎月の請求業務を最大80%削減する請求管理システム(債権管理にも対応)です。請求書の発行や送付、集金、消込、催促などの売掛金管理を全て自動化し、人的作業を減らしてミスを防ぐとともに、経理業務の効率化を実現します。
加えて、SFA(販売管理システム)との連携により、自動で行われた請求業務の内容を会計システムに反映させることも可能です。これにより、煩雑なやり取りの削減と企業会計の透明化をサポートし、従業員がコア業務に専念できるようになります。
なお、コンビニ決済、クレジットカード決済、口座振替、銀行振込など、複数の決済手段に対応しているため、企業間取引のみならず、BtoC取引にも活用いただけます。
インボイス制度・電子帳簿保存法にも対応しており、これまでに700社以上の企業に導入され、年間取引請求金額は約2,770億円に上ります。経費の管理や帳簿付け、請求業務にお悩みの企業のご担当者様は、お気軽に「請求管理ロボ」にご相談ください。

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