クレジットカード用語をまとめて解説!決済の基礎知識
クレジットカード決済の導入を検討される事業者様にとって、まず直面する壁が、これまで触れたことのない難解なクレジットカード用語です。一方で、日々忙しい中で膨大な量かつ業界独特の専門用語を一つ一つ理解していくのは困難です。本記事では、これからクレジットカード決済システムを検討される事業者様に向け、導入に最低限欠かせない専門用語に絞って解説してまいります。
クレジットカード決済用語①:基礎編
・事前審査
カード決済を導入する加盟店に対して、クレジットカード決済導入可否を査定する、事前審査が必要になります。クレジットカード決済は、クレジットカード会社が一時的に立て替えを行い期日に引き落としが行われる「信用取引」です。
このため、クレジットカード会社は会員となるカードオーナーに対してはもちろん、カードを利用できる加盟店に対しても厳しい審査を行います。仮に消費者が支払いを済ませた後に加盟店が倒産した場合、クレジットカード会社に損失が生じる可能性があるためです。
・セキュリティコード
セキュリティコードとは、ネットでのクレジットカード決済時にカード番号とともに入力する、クレジットカードの券面に印字された3桁もしくは4桁の数字のことです。 スキミングなどでカードの磁気情報を盗まれた時でも、インターネット上で不正利用されないような本人認証の仕組みに利用されます。
・課金日
エンドユーザーのカードに対して請求を行う日付のことです。エンドユーザーのカードご利用代金明細書に表示される日付、となります。
・オーソリ
クレジットカードの利用限度枠の確保のみを行う決済処理です。「仮売上」とも呼ばれます。宿泊予約の決済(宿泊前に仮売上処理→宿泊後に実売上処理)や、物販の決済(注文時に仮売上処理→配送後に実売上処理)などに有効な処理方法です。
・チャージバック
不正利用などを理由にクレジットカード所持者がその利用代金の決済に同意しない場合、クレジットカード会社がその売上の取り消しを行うことがあります。これが「チャージバック」です。
オンラインショップなどでチャージバックが発生すると、商品を発送したにも関わらず入金されず、損害が発生してしまいます。また、クレジットカード会社への調査協力や警察への被害届などといった労力もかかってしまうことになります。
・CAT端末
CAT端末とはCredit Authorization Terminal(信用照会端末)の略称です。店舗でクレジットカード決済を行う際に用いる、決済端末機を指します。最近ではクレジットカード決済だけではなく、電子マネー決済に対応したり、また中国で人気の高い銀聯(UnionPay)やアリペイ決済にも対応したり、と充実してきました。
・スマートフォン決済端末
スマートフォンやタブレットを活用した決済端末で、CAT端末と異なり持ち運びができることが特徴です。スマホ決済には、クレジットカード決済端末mPOSとQRコードを利用した2種類があります。mPOSはスマートフォンとBluetoothで連動するクレジットカード決済端末を指します。端末はカードリーダー機能を備え、手持ちのスマートフォンを利用して簡単にクレジット決済が可能になります。
一方、QRコード決済とは、ユーザーが事前にお金をチャージしておき、スマホアプリからQRコードを表示して、店舗側が読み取ることで決済が完了します。
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クレジットカード決済用語②:決済システム/機能編
・3Dセキュア
ネットでのクレジットカード決済時に、カード番号とともに、ユーザーご自身のみ知りえるパスワードを組み合わせて認証する仕組みです。盗まれたカードや不正に入手されたカード番号等を使った不正取引が防止できます。
・ショッピングカート
ネットショップで買い物をするとき、エンドユーザーが購入したい商品を選択し、注文処理を行うソフトウェアのことで、「買い物カゴ」とも呼ばれます。
ショッピングカートの選択においては、おおよそ下記3つのケースが考えられます。
①完全オリジナルのものを自社で構築されるケース
②レンタルショッピングカートASPの契約と、決済システムの契約を行い、両者を連携させるて実装するケース
②決済機能付きのショッピングカートを、カスタマイズ無しで導入されるケース
・課金周期
「自動継続課金」の機能を用いて、継続的に課金を行う場合の周期のことです。決済代行会社により、対応している周期(毎週、隔週、毎月、毎年など)が異なるのが特徴です。
・リトライ機能
「自動継続課金」が失敗した際に、数日後に自動で再度課金を行う機能です。決済代行会社により、リトライ機能の有無は異なります。
・洗替処理
「自動継続課金」を利用するエンドユーザーのカード情報の有効性を確認し、最新のカード情報に更新する機能です。有効期限切れによる決済失敗を防ぐことが可能な機能です。
クレジットカード決済用語③:その他決済手段編
【コンビニ決済 関連用語】
・ペーパーレス決済
コンビニ決済の1決済方式です。消費者がWebサイトなどで注文を行うと、受付番号が発行されます。その後、コンビニ店舗にある端末に受付番号を入力する、もしくはレジで店員に伝えるなどといった方法で支払いを行う決済方式です。
ペーパーレス決済は、入金をほぼリアルタイムで確認することができるため、入金確認後に商品やサービスを提供する「前払い方式」での運用に対応しやすいといったメリットがあります。
・払込票
公共料金などでおなじみの払込票を使って支払いを行う方法です。 バーコードが印字された請求書による支払い方法で、お客様に送る商品に同封したり、会費の決済に利用したりするケースが多いです。
払込票を受け取ったお客様は、 それをコンビニエンスストアのレジに直接持参してお支払いを済ませ、お客様控えの領収証を受取ります。
払込票は商品に同封するケースが多いため、「後払い方式」に対応しやすい決済方式です。
【銀行振込決済 関連用語】
・バーチャル口座
銀行振込決済システムの際に利用する、仮想口座のことです。
バーチャル口座を使った銀行振込決済システムは、決済システム側から、お客様お一人お一人にバーチャルな口座(仮想口座)を発番します。そして、お客様が指定の口座へ振込んだ入金データを、バーチャル口座の技術を活用して定期的に取得し、 直接加盟店様のサーバーへお知らせをすることができます。入金確認業務の効率化を図るためのサービスです。
・消込
基本的に売上データと入金データを付け合わせ、残高を消していく作業のことです。上記のバーチャル口座を用いた銀行振込決済システムを利用すると、この消込作業が自動化します。
【口座振替決済 関連用語】
・振替依頼書
口座振替の適応のために、お客様が提出必須となる書類です。口座情報の記入と、金融機関届出印を捺印する必要がございます。
・訂正処理料
振替依頼書に不備があった場合、収納代行機関から振替依頼書が返送されてくるケースがございます。その際にかかる費用です。
・引き落とし日
お客様の口座から請求金額を引き落とす日のことです。口座振替の引き落とし日は決済代行会社により異なるため、必ず確認が必要です。
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