学校で授業料、学費がクレジットカード払いできるのか?
子育てにかかる費用の中でも大きいのが「教育費」です。授業料をはじめ学費は数か月分をまとめて支払うケースも多く、家計への負担が大きくなります。この負担を抑えるために、保護者から「授業料や学費をクレジットカードで支払うことはできないか?」と問い合わせや要望を受けることもあるかもしれません。
授業料や学費などを集金するためにクレジットカード決済を導入することは可能なのでしょうか? 学校へのクレジットカード決済導入についてお伝えします。
授業料や学費のクレジットカード決済は可能?
結論から言えば、決済代行サービスを利用するなどの方法で、学校法人にクレジットカード決済を導入することは可能です。実際、受験への出願料や入学金においてクレジットカード決済を導入する学校はここ数年でかなり増えています。
しかし授業料や学費については、日本では現状まだまだ銀行振込などによる集金が主流です。ただしアメリカ等では授業料や学費はクレジットカードで支払うのが一般的なため、グローバル化が進む中、留学生受け入れを促進する方策として、授業料や学費のクレジットカード決済を導入する学校も増えてきています。
今後は、授業料や学費の集金においてもクレジットカード決済を導入する学校も増えてくると考えられます。
学校運営で発生する主な集金業務
学校や教育機関の運営では、さまざまな集金業務が発生します。学校運営で発生する主な集金業務にはどのようなものがあるのかを見てみましょう。
・入学金
入学手続きを行う際に集金します。推薦入試での合格者と一般入試の合格者で納入時期が異なるケースもあります。
・授業料
納入時期は年1回から数回など、学校によってさまざまです。保護者が一括か分割かを選べるようにしているケースもあるでしょう。また、学部や学科ごとに徴収方法が異なる場合なども。
・入学検定料(受験料・出願料)
入学試験・編入試験の受験者から集金します。推薦入試と一般入試の時期が異なったり、入試の方式により金額が異なったりと複雑になるケースが多いです。
・教材費、給食費、積立金
小中学校や高校では、教材を学校で一括購入し代金を徴収するケースが多いでしょう。給食制の場合は給食費も月々集金するのが一般的です。また、修学旅行や学校行事などの費用を毎月積立金として集金しているケースも多いでしょう。これらの集金に関しては、集金袋を使用して現金で受け渡しする方法を採っている学校も少なくありません。
・学会費、国際会議参加費
大学や大学院では、学生の学会費や国際会議参加費を徴収する必要があるケースもあります。
・同窓会費
同窓会費を学校が代理徴収することになっているケースは多いです。
・寄付・基金
学校内外の教育・研究活動を推進するための寄付金や基金の納入を任意で受けている学校も多いでしょう。
授業料や学費などにおいてクレジットカード決済を導入するメリット
以上のように、学校運営ではさまざまな集金が必要になります。授業料や学費などをクレジットカード決済で集金することで、どのようなメリットが得られるのでしょうか。
(1)家計への負担の軽減になる
数か月分を一括で入金する方法以外に、毎月自動で引き落としなどといった支払方法を設定しやすいため、保護者にとって授業料や学費の家計への負担軽減につながります。
(2)自動決済により支払い忘れの防止ができる
最初にクレジットカード情報を登録するだけで、期日に自動決済することが可能になるため、授業料の支払い忘れや入金遅れの防止になります。
(3)保護者の手続きと学校の集金の手間が軽減できる
銀行振込などの場合は保護者側が支払いのために都度、銀行等を訪れて手続きを行う必要があります。クレジットカード決済を導入することで、忙しい保護者にとって入金手続きの手間を軽減することにも役立ちます。また保護者の利便性を向上するとともに、集金の現場の効率化を実現していくことは学校法人側の大きなメリットにもなります。
(4)学費でクレジットカードのポイントが貯められる
数か月分単位から月単位での請求を実現することで保護者側の家計負担を軽減するだけでなく、クレジットカードで支払うことによりクレジットカードにポイントが付与されるという部分でも、保護者にとってメリットにつながると言えます。
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