このボタンは何?意外と知らない電卓機能と活用方法
このボタンは何?意外と知らない電卓機能と活用方法
経理の仕事をする人なら電卓は必需品。しかし、意外と「このボタンは何ができるの?」というものや使っていない機能も多いのではないでしょうか。
一般的な電卓の機能で知っておくと便利な機能をまとめました。
(1)端数処理
端数処理は下記で行います。
F:表示限界まで小数点を表示
CUT:切捨て
UP:切上げ
5/4:四捨五入
小数点セレクターで小数点いくつまで表示するか設定できるため0、1、2、3、4等に必要に応じて設定します。
(2)ADD2
ADD2(アドモード計算)は ドル、ユーロ等を、補助通貨(セント)で計算する専用モードです。
例えば、30セント、50セント、及び 80セントの合計を求める場合
AC(All Clear)30+50+80=1.60
小数点ボタン(.)を押さなくても、入力した数値の下2桁目に小数点が現れ、簡単に合計1.60ドルを算定できます。
(3)GT
GTはGrand Total(グランドトータル)機能のことをいい、直前に計算した数値の合計額を出す機能のことをいい、AC(All Clear)ボタンを押すまで記憶してくれます。
例えば、200×2、100×5を計算した後にGTボタンを押すと合計額の900を算出してくれます。
(4)MU
MUはMark UP(マークアップ)機能のことをいいMUキーにより、売価設定等ができます。
例えば、1,000円に消費税8%を乗じると、1,000×8MUで1,080と計算したり、仕入原価700で利益率30%として売価を設定する場合、700÷30MUで1,000と算定できます。
(5)メモリー機能
MはMemory(メモリー)の略です。
「M+」(メモリープラス):電卓に表示されている数字を、メモリーに足すします。
「M-」(メモリーマイナス):電卓に表示されている数字を、メモリーから引きます。
「MR」(メモリーリコール):メモリー内容を呼び出します。
「MC」(メモリークリア):メモリー内容をクリア(0)します。
例えば、50×2+100×3を算定する場合50×2=100を「M+」を押し、100×3を「M+」を押した後に「MR」を押すと400と算定できます。
また、50×2-100×3を算定する場合50×2=100を「M+」を押し、100×3を「M-」を押した後に「MR」を押すと-200と算定できます。
【PR】請求業務を80%削減!請求管理ロボ
ROBOT PAYMENTは、サブスクリプションビジネスにおける毎月の継続請求を効率化する請求管理クラウド「請求管理ロボ」を提供しています。請求書の発行だけでなく「入金消込の自動化」「請求書電子化」「未入金改善」など、請求書業務・売掛金管理における課題を包括的に解決することが可能です。是非、一度ご検討ください。
この記事の著者紹介
福留 聡(ふくどめ さとし)
公認会計士・米国公認会計士・税理士・米国税理士
福留聡事務所代表
慶應義塾大学商学部卒。監査法人トーマツ、あずさ監査法人勤務後、独立。主に上場企業の決算支援、IFRS導入支援、国際税務などを得意としている。著書に『7つのステップでわかる 税効果会計実務入門』(2014年10月税務経理協会)、『公認会計士・税理士・米国公認会計士・米国税理士 資格取得・就職・転職・開業ガイドブック』(2014年11月税務経理協会)、『経理業務を標準化する ワークシート活用ガイド』(共著、2013年10月、中央経済社)、『7つのステップでわかる 税効果会計実務完全ガイドブック』(2016年4月税務経理協会)。また、(社)日本士業協会よりIFRS、日米税務等DVD36巻を刊行している。