商品などの仕入れにはクレジットカードがおすすめ!メリットや注意点を解説

クレジットカード決済

商品などを仕入れようとすると、ある程度のまとまったお金が必要です。こうした場面では手元に現金を用意しなくても、クレジットカードがあるとスムーズに決済処理を行えます。商品の仕入れで重要なクレジットカードですが、利用する際に注意点などあるのでしょうか。

そこでこの記事では商品の仕入れにおけるクレジットカードの気になるポイントをまとめました。クレジットカードを利用することのメリットや注意点について解説します。また、商品の仕入れに使うクレジットカードの選び方についてもお伝えするので、ぜひ参考にしてください。

商品の仕入れにクレジットカードを使うメリット

商品の仕入れにはクレジットカードを使うと便利です。商品の仕入れにクレジットカードを使用することの主なメリットを以下にまとめました。

資金が少なくても商品を購入できる

クレジットカードを利用すれば、手元の資金が少なくても商品を購入することが可能です。クレジットカードには利用限度額が設定されており、決められた金額の枠の範囲内で商品を購入できます。

クレジットカードの支払いは後払いになるため、手元にまとまった資金がなくても商品を仕入れられるのです。商品を販売する際の売上を見越して、多めに仕入れるといった方法も選択できます。

キャッシュフローを安定化させやすい

クレジットカードであればキャッシュフローを安定化させやすいメリットがあります。クレジットカードは後払いのため、決済を行なった日と実際の支払い日が同じではありません。

そのため手元に資金がある状態をキープしやすく、お金が足りずに次の商品を購入できないといった事態を少なくできるのです。対して現金払いなどの方法では支払いが先になるため、手元の資金が足りない状態も発生しかねません。

そうすると、資金不足で商品の仕入れができないなど、経営上のリスクも発生してしまうでしょう。せっかくのチャンスを逃してしまう恐れがあるのです。

分割払いやリボ払いも利用できる

クレジットカードによる支払いは一括以外にも、リボ払いや分割払いといった方法を選択できます。リボ払いや分割払いであれば、代金を支払うタイミングをさらに遅らせることが可能です。

例えば、お目当ての商品を手元の資金以上の多く仕入れたい場合など、リボ払いや分割払いを使えば支払いにゆとりを持たせられます。ほかにも、商品を仕入れていて支払いがピンチになった際にも、リボ払いや分割払いで月々の負担を軽減できます。クレジットカードの支払い方法を使い分けることで、商品の仕入れの幅を広げられるのです。

ポイントやマイルを貯められる

クレジットカードを使用すればポイントやマイルを貯められます。本格的に商品の仕入れを行えば年間で数百万以上を利用することも想定されるため、クレジットカードで多くのポイントやマイルを入手できます。ポイントは使い道が豊富で、さまざまなサービスに利用することが可能です。商品の購入などにポイントを割り当てられるので、お得に買い物を楽しめます。

ただし、ポイントには有効期限が設定されているものもあるため注意しましょう。もし、よく旅行に行かれる方であれば、マイルの貯まるクレジットカードの利用がおすすめです。

商品の仕入れにクレジットカードを使う際の注意点

商品の仕入れにクレジットカードを使う際には、いくつかの注意点があります。思わぬ失敗を防止するためにもポイントを確認しておきましょう。

法人カードの利用を検討する

商品の仕入れでクレジットカードを使用しようと考えているのであれば、法人カードの利用を検討しましょう。法人カードは事業利用向けにサービスが作られているため、個人用のクレジットカードに比べるとビジネス面で使いやすいように考えられています。

例えば、利用限度額で比較してみると、個人カードは多くが50万~100万円程度ですが、法人カードは200万~500万円程度とかなり余裕があるのです。ほかにも、法人カードには使用した経費の明細データ提供といった、ビジネス向けの付帯サービスが用意されている場合もあり利便性に優れます。

クレジットカードの限度額以上は使えない

クレジットカードには利用限度額が設定されており、その額を超える商品の仕入れは行えません。限られた数の少額の商品の仕入れしか行わない場合には、クレジットカードの限度額は小さくてもあまり問題はありません。

しかし、事業の拡大などで仕入れる商品を増やす場合には、クレジットカードの限度額の大きさがポイントになってきます。利用できる限度額を増やす方法としては、クレジットカードの枚数を増やすか与信枠の増枠申請を行う方法があります。クレジットカードの審査には一定の時間がかかり、希望通りにならない恐れもあるのでゆとりを持って準備しましょう。

支出の管理が欠かせない

クレジットカードによる商品の仕入れでは支出の管理が重要です。クレジットカードは後払いによるメリットが大きい反面、翌月にまとまって請求が来ます。計画性のない商品の仕入れを行ってしまって在庫を抱えてしまえば、支払いに対応できなくなる可能性もあるのです。クレジットカードは便利ですが、現金での商品の仕入れ以上に慎重にならなくてはいけません。

支払い方法によっては手数料がかかる

クレジットカードを使用する場合、リボ払い・分割払い・特定の決済サービスを利用すると手数料が発生します。

例えば、リボ払いや分割払いは便利な支払い方法ですが、支払い回数を増やせば高い手数料が発生してしまいます。毎月の支払いは抑えられたとしても合計の支払い金額は増えてしまうため、計画的に利用しなければなりません。なお、参考までに一般的なリボ払いの手数料は15.00%程度、分割払いは12回で14.50%程度です。

商品の仕入れに使うクレジットカードの選び方


クレジットカードにはさまざまなタイプの商品が登場しています。商品の仕入れに使うクレジットカードの失敗しない選び方について解説します。

限度額の範囲

クレジットカードの限度額の範囲を確認しましょう。注意点で説明したようにクレジットカードには利用限度額が設定されており、枠が少額だとたくさんの商品を仕入れられません。商品の仕入れで利用する金額を想定して、少しゆとりのある限度額が設定されたクレジットカードだと安心です。

限度額にゆとりのあるクレジットカードを選んでおけば、利用できる金額が増えるので商品の仕入れの幅が広がります。ただし、無計画に限度額の大きなクレジットカードを利用してしまわないように注意しましょう。

年会費の有無

クレジットカードの年会費の有無を確認しましょう。クレジットカードは年会費が無料のものから数万円するものまで、さまざまなタイプが幅広く用意されています。一般的にクレジットカードのグレードがアップするとゴールドカード・プラチナカード・ブラックカードといった名称がつき、年会費も高額になっていく傾向があります。年会費が高いクレジットカードは特典が多く魅力的ですが、出費が増えてしまうリスクを考慮しなくてはなりません。

初めて商品の仕入れをクレジットカードで行う場合には、年会費が安いものを選んでおいた方が無難でしょう。クレジットカードの利用を継続してから、必要に応じてグレードアップすることがおすすめです。

審査の通りやすさ

クレジットカードの審査の通りやすさも意識してみましょう。クレジットカードを発行して利用するためには審査があります。審査をクリアしなくては条件の良いクレジットカードがあっても発行できません。

また、この審査基準はクレジットカード会社によって異なります。審査基準が厳しいところばかり選んでしまうと、いつまでもクレジットカードを作れないということになりかねません。商品の仕入れを始めたばかりであれば、まずは審査が通りやすいクレジットカードを選ぶようにしましょう。

なお、一度に複数社のクレジットカードに申し込みをすると、不審に思われて審査がより厳しくなる可能性があります。クレジットカードは一度に一枚の申し込みをするようにしましょう。

ポイント還元率

クレジットカードのポイント還元率をチェックしましょう。クレジットカードは利用するとポイントを貯めることができるとお伝えしました。例えば、ポイント還元率が1%のクレジットカードであれば、1万円利用すると100ポイントを獲得できるのです。

このポイント還元率や使用方法は、各クレジットカード会社によってそれぞれ異なります。より高いポイント還元率を目指すのであれば、商品の仕入れ先で提携しているクレジットカードがおすすめです。複数のクレジットカードのポイント還元率を比較して、自分にマッチするものを選んでみましょう。

商品の仕入れでクレジットカードが使えない主な原因

クレジットカードで買い物をしていると、使用できないといったトラブルに遭遇するケースがあります。商品の仕入れでクレジットカードが使えない主な原因についてまとめました。

有効期限切れ

有効期限が切れていると、クレジットカードを使用できません。クレジットカードにはそれぞれ有効期限が設けられており、クレジットカードの表面にも明記されています。

例えば、04/27であれば2027年4月までが有効期限であり、2027年5月以降には該当のクレジットカードを利用することはできません。基本的にクレジットカードの有効期限は新規発行から5年とされており、通常であれば有効期限切れ前に更新された新しいクレジットカードが届きます。忘れずにクレジットカードの切り替え手続きなどを行うようにしましょう。

利用限度額をオーバーしている

クレジットカードの利用限度額をオーバーしていると使用できなくなってしまいます。クレジットカード1枚1枚にはそれぞれ利用限度額が設けられており、無制限に利用ができないようになっています。

例えば、限度額が100万円なのに150万円といった高額な金額の利用はできません。注意したいポイントとしては、利用限度額は支払いが完了していない金額の合算であることです。月の支払いは限度額以内でも、支払いが完了していない金額の合計が利用限度額を超えていれば利用できなくなるため注意しましょう。

暗証番号の入力ミス

クレジットカードの暗証番号の入力ミスにも気をつけましょう。クレジットカードには一般的にセキュリティとして4桁の暗証番号が設定されています。暗証番号はクレジットカードを発行するタイミングなどに、任意の番号を設定しているはずです。

クレジットカードを利用する際に暗証番号の入力を求められることがありますが、番号を間違えてしまうと決済が成立しません。もし、繰り返して暗証番号の入力をミスしてしまうと、安全面を考慮してクレジットカードにロックがかかってしまうケースもあります。クレジットカードの暗証番号は落ち着いて入力するようにしましょう。

支払いの遅延

クレジットカードの料金の支払いに遅延していると、利用停止になる恐れがあります。支払いに対して1日でも延滞すると翌日からクレジットカードは利用停止になり、延滞金額の支払い確認がとれると再度利用できるようになる場合が一般的です。

また、クレジットカードの支払いを延滞されてしまうと、遅延損害金が発生するため注意しなければなりません。遅延損害金は延滞日から支払いまでの間の1日単位でかかり、利率もカードローンのキャッシングより高く設定されているケースが多いようです。

こうした不利益を受けないためにも、期日通りにクレジットカードの支払いを行うようにしましょう。

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とはいっても、銀行融資は審査や手続きの期間が長いために急な資金繰りは難しく、期日が迫っている支払いに間に合わせることは難しいでしょう。
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監修
【監修】藤田 豪人 株式会社ROBOT PAYMENT 執行役員

2019年当社に入社、執行役員に就任。
当社に入社以前は株式会社カオナビにてコーポレート本部長、複数の情報IT企業にてCMOなどを歴任。
現在は、当社のフィナンシャルクラウド事業及びマーケティング全般を統括。