ECサイト構築時に導入しておきたい決済方法
利便性の高いECサイトを構築するには、「決済方法」に目を向けることが大切です。
クレジットカード決済のほかにも、顧客ニーズの高い決済方法は数多くあります。なるべく多くの決済方式を導入することで、顧客に選ばれるECサイトを制作できます。
この記事では、ECサイトにおける決済方法の重要性や、ECサイトでニーズの高い6つの決済方法を紹介します。
ECサイトを構築するなら「決済方法」に目を向けよう
ECサイトで利用できる決済方法には、さまざまな種類があります。総務省の「令和５年通信利用動向調査報告書（世帯編）」によると、2023年にインターネットでの商品購入に使われた決済手段の割合は次の通りです。
以下のように、クレジットカード決済が75.7%と決済手段全体の4分の3以上を占めていますが、銀行振込・口座振替（24.0%）やコンビニ決済（23.3%）なども頻繁に利用されています。
ECサイトを構築するときは、近年のオンライン決済を取り巻く環境の変化をふまえ、決済手段の多様化に対応していく必要があります。
| 決済手段 | 利用率（複数回答） |
|---|---|
| クレジットカード決済 | 76.7% |
| 電子マネー | 38.5% |
| コンビニ決済 | 38.4% |
| 銀行振込・口座振替 | 23.0% |
| インターネットバンキング | 21.9% |
| 代金引換 | 17.8% |
| 通信料金・プロバイダ利用料金への上乗せ | 16.2% |
| その他 | 1.0% |
ECサイトで複数の決済方式を用意するメリット
ECサイトの構築時に複数の決済方式を用意するメリットは、「機会損失が発生しない」点です。
前項で述べたように、クレジットカード決済以外の決済手段を利用する顧客は少なくありません。ECサイトに単一の決済方式しか用意していないと、買い物を不便に感じた顧客が離脱してしまう恐れもあります。
商品やサービスの購入時に複数の決済方式を用意すれば、幅広い顧客に対応でき、機会損失が発生しません。また、決済方法の豊富さは、競合他社のサービスと比較するときの強みになります。顧客に選ばれやすいECサイトを構築するため、クレジットカード決済以外にも代表的な決済方法をなるべく網羅することが大切です。
ECサイトでニーズの高い6つの決済方法
ECサイトでニーズの高い決済方法は6つあります。それぞれの強みや特徴を順に見ていきましょう。
1. クレジットカード決済
ECサイトにおいて、クレジットカード決済はもっとも普及率の高い決済方法です。
ECサイトを利用する顧客側の視点では、クレジットカード決済には「決済時の手数料が原則不要」「ポイントを貯められる」という大きなメリットがあります。
詳しくは以下で解説しています。
2. コンビニ決済
ECサイトにおいて、コンビニ決済を選ぶニーズとしては、クレジットカードが作れない18歳未満の方やクレジットカードのセキュリティ面に不安を感じる方でも利用できる点があります。
詳しくは以下で解説しています。
コンビニ決済とは？仕組みやメリットについて解説
3. 口座振替
ECサイトにおいて、口座振替を選ぶニーズとしては、サブスクや定期購入と相性が良い点が挙げられます。顧客側はECサイトに口座情報を登録すれば、毎月口座から自動で引き落としが行われるため、継続して支払いが発生する商品を購入する際に手間がかかりません。
詳しくは以下で解説しています。
4. 銀行振込
ECサイトにおいて、銀行振込を選ぶニーズとしては、古くから利用されている決済方法である点が挙げられます。特にシニア世代に馴染みがあるため、シニアマーケティングを展開するECサイトの場合は、ぜひ導入したい決済方法です。
5. 代金引換
ECサイトにおいて、代金引換を選ぶニーズとしては、自宅で商品を受け取る際に現金払いができる点があります。代引引換もクレジットカードを持っていなくても利用でき、比較的メジャーな決済方法の一つです。
一方、EC事業者にとっては手数料が高く、負担が大きいというデメリットもあります。
6. 請求書払い
ECサイトにおいて、請求書払いを選ぶニーズとしては、後払い（掛売り）できる点が挙げられます。商品やサービスを購入した時点に支払うのではなく、請求書の受領後に事業者が設けた期日までに支払う仕組みのため、顧客の信用で成り立つ掛取引でよく利用される決済方法です。企業間で取引が行われるBtoBのECサイトに適しています。
詳しくは以下で解説しています。
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