キャッシュフローのある毎日:キャッシュアウトは経理の工夫次第!
2024年9月1日
目次
キャッシュアウトの調整は慎重に、しかし確実に…!
今回は一番難しいキャッシュアウトの調整方法を見ていきましょう。キャッシュアウトは経理によるアイディアや交渉術が求められてきます。
お金を受け取る権利があるキャッシュインとは違い、キャッシュアウトは支払の義務があり、支払わなければ自社の信用に直結する部分ですから、支払相手のいうがままになりがちです。
しかし、こちらが安定したキャッシュフローで取引できることは、継続的な取引をしたい支払せきにとっても重要です。自分たちに無理はないか定期的に見直すことは大切です。
キャッシュアウト先との交渉
売上と一対一で紐付けることができる原価・販管費は、売上の入金を確認してから支払をできるサイクルに変えてもらいましょう。たとえば、お客様への請求書と、仕入先からの請求書の期限が共に翌月末期限の場合は、お客様への期限を早めるか、仕入先へ交渉をしましょう。
また、支払内容や取引先に関しても自社にフィットしているかどうかは、案外、社内の担当者はわからなくなっているものです。経理は、客観的な立場からチェックしていきましょう。
リース活用でキャッシュアウトを平準化できます
キャッシュアウトで怖いのが、突然大きな出費があるときです。予定外の出費のせいで、より緊急性の高い支払に対応できなかったり、より有効的な投資を諦めざるをえなくなったりもします。いかにすればキャッシュアウトを安定的に保てるでしょうか。
そこで登場するのが「リース」です。キャッシュフローという観点から見たリースのメリットは2点です。
(1) 何よりも、多額の初期投資をしなくてよい、ということです。リースにすれば毎月一定の支払へとならすことができます。
(2) 借入をする必要がないことも大きな魅力です。機械設備を購入する場合は、銀行からの借入が必要なこともあります。リースならば、借入枠を使う必要はないので別件のために温存しておくことができます。
もちろん、注意点もあります。原則、中途解約はできませんので、仮に中途解約すると未経過分のリース料や損害金の支払が生じます。というのも、リース契約というのは本来的にはリース会社からお金を借りているという状態で、それを毎月に分割して返済しているため、解約するならば全額の返済が求められることになります。
また、リース取引は、会計や財務、また管理面においてもいろいろなメリット・デメリットがありますから、関係してくる各部署とよく議論してから取り入れていきましょう。
経理から会社全体にキャッシュフロー意識を広める!
経理がキャッシュフローの概念を理解し、分析と改善を繰り返すことは、会社の資金をより有効活用させていくためにとても重要な仕事です。
キャッシュフローが健全であり、誰かがしっかりと目を配らせてくれているという安心感があれば、会社としては思い切った投資活動にチャレンジすることができます。
また、経理が自分たちだけで意識をとどまらせておくのではなく、他部署にもキャッシュフローの考え方を伝えていけば、代金の回収に協力的になったり、新しい支払が発生する際に事前に経理と協議してくれるようになります。経理の力で、キャッシュフロー意識の高い会社にしていきましょう!
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